Cosmology of Bauhaus Education: Njuseikimatsu no bauhausu by PDF

1919年にドイツのヴァイマールで誕生した芸術造形学校バウハウスは1933年に閉校し、14年という短い期間でその幕を閉じた。しかしその影響力は多大で、近代デザインの基礎を築き、芸術家やデザイナーを養成する教育カリキュラムも世界中に伝播した。このような功績は、1996年に、ヴァイマールとデッサウにあるバウハウスとその関連遺産群がユネスコの世界文化遺産に指定されるに至るほどのものである。バウハウスは2019年に創立100周年を迎える。この機に改めてバウハウスを総括する試みも数多くなされることだろう。
本書、『バウハウス教育のコスモロジー』‐20世紀末のバウハウス研究2‐は、筆者の博士論文「バウハウスの研究‐社会的ダイナミズムとしての芸術教育‐」(筑波大学大学院 博士課程 芸術学研究科、1996年3月)をもとに、再構成して2編の書としたうちの後編である。タイトルに示した通り、「バウハウス教育」を中心とした研究内容としている。
20世紀末、筆者がまだ20代の頃に博士課程院生としてまとめたこの拙稿は、今読み返してみても、まったく稚拙で恥ずかしいところが随所にあるのだが、壮大な「バウハウス宇宙」の冒険に無謀にも旅立つ若者の勢いが感じられた。これこそが、若気の至りというものだろうが、その鼻息の粗さを殺さぬよう、ほとんど考察内容を変えずに、当時の時点での研究成果をそのままここに収録することにした。
近代ドイツにおける芸術・デザインの運動であると同時に、教育研究機関でもあったバウハウスは、「バウハウス教育」として今日の芸術教育〔学校における美術教科、あるいは専門教育としての人材育成〕にも多大な示唆を与えてくれる。ここではその教育学的源流を求めてさかのぼるとともに、バウハウスの統合論による教育的展開の多様性について確認した。また、補足的にバウハウス運動の情報発信や20世紀末の時点での一考察「バウハウスの未来」についても言及した。どれも稚拙な論考に留まるが、今後の研究のための「踏み台」にはなるのではないか。本書が今後のバウハウス研究、美術科教育、デザイン人材育成に少しでも貢献できれば幸いである。

バウハウス教育のコスモロジー
‐20世紀末のバウハウス研究2‐

目次

1. バウハウス教育の源流〈生の全体性を求めて〉
 1.1. バウハウス運動をどう捉えるか
  1.1.1. ドイツ改革教育運動という源流
  1.1.2. ドイツ改革教育運動からバウハウスへ
  1.1.3. バウハウス教育の周辺‐シュタイナーやチゼックの事例‐
 1.2. バウハウスにおける全人教育
  1.2.1. イッテン教育論の再浮上
  1.2.2. ミューズ教育からの示唆
  1.2.3. バウハウスにおける祝祭の意義
2. バウハウス教育の構造〈統合論に潜む多様性〉
 2.1. バウハウスの予備課程における造形の基礎教育
  2.1.1. ヨハネス・イッテンによる全人教育と精神性
  2.1.2. ラースロー・モホリ=ナジによる全人教育と機能性
  2.1.3. ヨーゼフ・アルバースによる創造的教育的と体系化
  2.1.4. オスカー・シュレンマーの芸術と人間像
  2.1.5. ゲルトルート・グルノーによるリズムと調和の教育
  2.1.6. パウル・クレーによる生成としての創造
  2.1.7. ヴァシリー・カンディンスキーの内的必然性による創造
 2.2. 初期バウハウスの工房における専門教育
  2.2.1. 木彫・石彫工房
  2.2.2. 家具(指物)工房
  2.2.3. 金属工房
  2.2.4. 陶器工房
  2.2.5. 織物工房
  2.2.6. 産業との連携に向かう工房教育
 2.3. バウハウスの理念と建築教育
  2.3.1. 初代学長ヴァルター・グロピウス
  2.3.2. 二代目学長ハンネス・マイヤー
  2.3.3. 三代目学長ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ
 2.4. バウハウスにおける統合論の諸相と教育理念
  2.4.1. 芸術的理念としての統合論‐建築からゲシュタルトゥングへの転換
  2.4.2. 社会的理念としての統合論‐共同体の形成
  2.4.3. 人間的理念としての統合論‐全体性の獲得
  2.4.4. 統合論の教育理念への転換
3. バウハウス運動のメディア〈知の運動としての情報発信〉
 3.1. 情報を発信するバウハウス
  3.1.1. 「バウハウス叢書」の刊行
  3.1.2. 機関誌『バウハウス』の刊行
 3.2. バウハウスの統合論とメディア
4. バウハウスの未来〈電子化するバウハウス〉
 4.1. メディア化する社会・社会化するメディア
 4.2. エレクトロニック・バウハウス
 4.3. フラクタル画像とカンディンスキー
結‐バウハウス芸術・教育・社会〈交錯する過去と未来〉

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by John
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